甲斐駒~鋸岳縦走 1日目 その2 ~六合目石室
去年(2011年)の9月に行った、甲斐駒~鋸岳縦走の続きを。
「今更、もういいよ。読むだけ時間のムダ」って方は、リターンで。
「何それ?」って方は前回のこちらを↓

「んなもん見てられるか!」って方はこちらを↓
今までのあらすじ
2011年9月終わり。都内の交通機関を止めた大型台風から約一週間。電車・バスを乗り継いで、北沢峠に降り立った、てる。長衛山荘のおいしそうなメニューに後ろ髪引かれまくりながらも、甲斐駒~鋸岳縦走の道へ1人旅立つのであった。
甲斐駒~鋸岳がどこかわからない人は下の地図をいじって位置を確認されたし。
では、続きを。
じつはこの山行、9月21日の首都圏の交通を一時的にストップさせた台風15号の直後に行った。登山道はさぞかし荒れてるのだろう…と思ってたら意外にそうでもなく。ちょっと葉っぱの落ちてる量が多かったり、大木が倒れてたりはしてたけど。
しばらく歩くと摩利支天への分岐に到着。摩利支天には登りたいので、そちらへ向かう道を選択。しかし、ほんとに一般道? と思うほどの岩登りルート。とにかく、一歩が大きい。一歩が腰までの高さの岩登りだったり。え? じつは、ルートミス?
でも、途中こんな差し入れがあった。

まだ、あいてない麦茶のペットボトル。
誰かが忘れたんだろうな。
きっと取りに戻って来ないし、
誰も拾わなくてゴミになっちゃうから遠慮なくいただいちゃえ。
ごくごく。あー、うまかった。
水分補給したとこで再出発。

あれが甲斐駒かな。

甲斐駒ヶ岳山頂到着。
あれっ? 摩利支天は?
ちゃんと分岐の表示どおりに登ってきたはずなのに
なんでいきなり甲斐駒頂上? おかしい…
でも、今さら甲斐駒から摩利四天をピストンするのも面倒くさいので、
先に進むことにした。
摩利四天はいつか行けるだろう。

この表示の先に進む。破線ルートなので一般登山者はご遠慮ください。
奥秩父縦走のときは、
緑に覆われた丸い山ばっかりしか見えなかったけど、
本当はこんな稜線が好き。

そうそう、こんなかんじが好きなんだよね。

こんなのとか。

あれが明日登る鋸岳かな。北アルプスのバットレスに似てる。
甲斐駒山頂~六合目石室は「一般登山者立ち入り禁止」というだけあって、それなりの岩場の通過があった。鎖が設置されているけど、岩に久しぶりに触った自分は、懸垂下降した方がよかったんじゃないかぐらいのへっぴり腰でクライムダウン。よい子の登山者の皆さんはきちんとトレーニングを積んでからこのコースに入りましょう。
日が傾いてきたが、本日の宿の予定の六合目石室は一向に見える気配なし。
ツェルトを張るにしても明るいうちに張りたいし。

あ、あそこ平らそう。今日の宿はあそこにするか。
と、木が生えてないコルを目標に歩いていたら、
進行方向左側にいきなり小屋の屋根が現れた。

六合目石室。
小屋に近づくと人の声がした。しばらく外で様子をうかがい、女性の声を確認できてから中へ。前にも書いたけど、世の中、目の前にいれば女なら誰でもいいって人が意外に多いので。
この小屋、自分の持っている2003年版の昭文社の山と高原地図だと 「岩の壁、床なし」 とあるが、実際は床があった。床3分の2、土間3分の1みたいなかんじ。あとから作られたのかも。床部分には5人パーティの方達がテントを設営して既にくつろいでらっしゃったが、自分が入ってきたのを見ると1畳ほどのスペースをあけてくれた。すいません、こんな遅くに到着したのに…
奥秩父縦走のときと同様、この山行もコールドミール。またミューズリーとプロテイン。火を使わないので、火器を持ってくる必要もないし、食事の用意も短時間で済むしで、すっかり気に入っている。夏山は当分このスタイルで行くつもり。
食事をあっという間に済ませると、シュラフに潜り込んだ。奥秩父のときは寝具はシュラフカバーのみだったが、今回は標高も高いし気温も下がるだろうと思ってシュラフカバー+夏用シュラフを持ってきた。その代わり、防寒着は、奥秩父では山用の分厚いダウンを持ってきたけれど、今回はユニクロダウンに軽量化した。
ユニクロダウンを着てシュラフに潜り込んで、就寝。すっかり熟睡することができた。1人で避難小屋に泊まったのははじめてなのに。女性を含むパーティがいたからだろうな。これがまったくの1人だったら気味が悪くて眠られなかったに違いない。
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COMMENT

すみません、このblogすっかり放置してます。
お返事遅れてごめんなさい。
コールドミールだと、準備も楽だし、帰ってからの後片付けがラクでいいんですよね。
忙しいビジネスマン・ウーマンには最適だと思います。
あったかいものは小屋で食べればいいんだし。
小屋にテン場代だけでなく、お金落としてあげないと。
(でも、小屋に泊まるという選択肢はあまりない(笑))
そんなかわいい姿(あくまで見かけね)で
ノコギリ一人旅だなんて(北鎌もいってるか)
それも台風直後に・・・まったく、ねーちゃん心配
それに置き去りのペットボトルこわいっす。
いくらキャップが開いてなくってもね
テルコ 度胸あるねんね。
小屋に女性がいてよかったね、ってかいるんだとビックリ
高遠の蕎麦屋のおっちゃん(南アパトロール隊)が
ノコギリはどんどん崩れてるからそのうち登れなくなるって
言ってたけど。。。。 続き楽しみ♪

> わぁー やっと鋸レポやー
はい、続きはまた一年後になります(嘘)
ノコギリは千葉にあるんでそちらもおすすめ。
寒い時期に行くとけっこうつらい。
http://aurora6o6.blog38.fc2.com/blog-entry-380.html
鋸、そんなに崩れてなかったけど?
まだまだいけるのでは。
2日目以降もお願いしますです。

悶絶しててください。
まだまだ放置状態続きますwww
新潟県の糸魚川にも鋸岳ってあるんですよ、
自分は眺めたことしかないのですが、
駒ヶ岳→鋸岳→焼山ってのもなかなかワイルドで、
渋いルートのようです。
しばらく、悶絶しています。

http://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=6556
新潟の鋸岳ってこれですね。
> 駒ヶ岳→鋸岳→焼山ってのもなかなかワイルドで、
> 渋いルートのようです。
駒ヶ岳だけ確認できなかったけど。
悶絶しててくださいw
てる (08/25)
mima (08/24)
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KMD (12/24)
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