奥秩父主脈縦走 3日目

赤い線が本日予定の行程。クリックして拡大。
昭文社の山と高原地図 (『雲取山・両神山』 ・ 『奥多摩』)の参考コースタイムだと
休憩を含めないで12時間半の行動予定。
この日は寝坊できると、5時半過ぎまで寝ることにした。
ツェルト内でシュラフカバーの中に丸まって寝ていると、
小屋泊まりの人達が出発して行く足音や、クマ鈴の音が聞こえていた。
すっかり明るくなったのでいつまでも寝ているわけにいかず、
起き上がって寝床に入ったまま朝食。
コールドミールは火を使わないので簡単でいい。

今回の食事。ミューズリーとプロテイン。朝晩はずっとこれ。
水を入れるだけで食べられるので準備に時間がかからなくて便利。粉っぽいのを気にしなければそのままでも食べられるし。食器もこのビニール袋とプラスチックスプーンだけなので軽い。ミューズリー自体は、決して軽量の食べ物ではないけど。

宿はこちら。ヘリテイジ エマージェンシーツェルト。
今回山ではじめてツェルト泊した。ツェルトはめちゃくちゃ軽いのが取り柄。自分が持っているテントは1500g (アライテントエアライズ1)、とシェルターは 750g (アライテントビビィシェルター) だが、この ツェルト(ヘリテイジ) はたったの250g。驚異的な軽さw
ツェルトは軽いけど、テントに比べると居住性はかなり悪い。結露は宿命。だから雪山のテント生活と同じようにツェルト内部ではゴアのカッパ上下を着た。吸水性のいいパックタオルで内壁を拭いてみたりもした。

ツェルト内部はこんなかんじ。
上半身はリッジレストの半切り、下半身はザックとザックカバーに入れた荷物を敷いて寝た。グランドシートはなし。体が小さいので縦・横幅は十分だったが、天井がもうちょっと高いといいなと思った。
この山行中、雨も降らず風もなかったので、天井が低いのが気になるだけでそれほど居住性が悪いとは思わなかったが、風が吹いて濡れた内壁が体に触れたりしたら、きっとすごく不快なんだろうなあ。
ツェルトに関しての記録はこちらも:

てか、下山してから Hiker's Depot のサイト見て知ったんだけど…
奥多摩情報 ~将監小屋周辺について~
1)クマ情報
将監小屋の水場、トイレ付近にシカの死骸があり、それにクマがついているようです。数日でクマはいなくなると思われますので、既にこの週末は大丈夫かもしれませんが、来週末くらいまでは将監峠近辺を歩かれるハイカーは注意された方が良いかと思います。また幕営地として将監小屋を予定している方は小屋に切り替えるか、場所を再検討してもよいでしょう。
(2011年9月10日付 Hiker's Depot より抜粋)
ひいぃぃぃぃぃぃ。
テント受付のとき、小屋番さん、なんも言ってくれなかったよー。
この情報9月10日で、自分が泊まったのって9月14日だから、
十分危なかったじゃん。
超こわっ。
あと、やはり同じように Hiker's Depot からの情報。
2)登山道情報
金峰山~雲取山の主稜線、登山道を塞ぐような倒木はありませんが、落枝はかなりな状態ですので、またいだり、くぐったりはそれなりに多くの箇所で要求されます。また笠取小屋~将監峠間で3カ所、将監峠~飛竜間で1カ所、登山道が完全に崩落している箇所があるとの情報です。どちらも東京都水道局の水源巡視路にあたりますので、比較的早く修復が入ると思われますが、近辺でのハイキングを予定している方は注意が必要です。
(2011年9月10日付 Hiker's Depot より抜粋)
えっ。
そんなとこあったっけ。
全然記憶にないんですけど…^^;
自分が通ったときはすでに修復されてたのか?
そんな危ない状況だったみたいだど、なんとか無事完歩できてよかった。でも、本当は奥多摩駅まで歩いて下りる予定だったんだけど、鷹巣山で膝が痛くなってしまい、石尾根の途中で水根に下りたんだけど。でも、どうやら自分は高い山が好きみたいで、奥秩父~奥多摩の緑の丸い山稜に飽きちゃったので、ちょうどよかったのかも。
と、細かい記録を書くのがめんどくさくなったので、これで締めくくる。
でも、一応画像だけ貼り付けておくか。
自分の老後の楽しみのために。

雲取山。
秩父側からの登りはけっこう急登。途中、肩にはさんでたバンダナを落としたことに気付いて拾いに戻り、15分ほどロスした。

雲取山から石尾根への下り。この開けてるところがけっこう好き。
ここを下ろうとしたとき、どこからともなく、トナカイのソリのような鈴の音がシャンシャンとにぎやかに聞こえてきたんだっけ。見るとトレランの人達だった。たしかに遠くからでもあれくらい響く音でないと、山野井さんのように親子グマの前に飛び出してしまうかも。

下って行くトレランの人達。
行動食など。

カロリーの高いカシュナッツと、ナッツとレーズンの入った黒パンを今回は選択。
2日目、予定より多めの距離を歩いてガツガツ食べてしまったからか、3日目にはすでにカシュナッツしか残ってなかった。山小屋で補給する予定だったんだけど、将監小屋には皆が寝静まった頃到着したので、テント受付のときとてもでないけど食べ物を売ってくださいと言えなかった。てか、将監小屋って食べ物売ってるの?
あとは装備。

ザックは ドイター スピードライト30。
アルパインクライマーを目指してた頃、アタックザック用として買ったもの。ヘルメットを背面に収納できるのが便利ということで選んだのだが… 今となってはペットボトル入れになっている^^;
この時期の2泊3日の一般登山道縦走だと、荷物が少なくて、30Lにしてはわりと小さめのこのザックでもスカスカ。もうワンサイズ小さいザックでもよかったかも。
このザック、男性用に作られているからか体にあってないみたいで、荷物は軽いはずなのに右の鎖骨にショルダーベルトがあたってずっと痛かった。チェストベルトなんかゆるゆるだし。女性の皆さん、男女兼用のザックを買うときは、通販でなく試しにちゃんと背負ってから買いましょう。
装備の中で、なくて不便だったと思ったものは1/25000の地形図。みずがき山から奥多摩駅までだと莫大な量の地図を持って行かなければならないので、1/50000の昭文社の山と高原地図 (『金峰山・甲武信』・『雲取山・両神山』・『奥多摩』)だけにしたら、現在地がわからなくて非常に長く感じられた。重くてもやっぱり持って行った方がいいのかも。
画像の続き。

下山後、バス停で1人乾杯。

都心に戻ってから宴会。たてがみ、美味かった。
つきあってくれた人、ありがとう。
下山直後、突然誘っても出てきてくれる人がいるのっていいね。
最後に感想。奥秩父主脈縦走を歩いてみて思ったことは、はっきり言うと、飽きたっ!(大爆) 文中にも書いたように、自分は高い山の眺めが好きみたいで、緑の丸い山々が連なっているのをずっと見てるのは退屈なものがあった。
日程的には、1日目富士見平小屋からのみずがき山ピストンをカットして、甲武信まで行けばよかったと思った。甲武信にはお世話になった小屋番さんもいるし、2日目の行程がラクになるし。そうするとツェルトでなく小屋泊か?! 荷物軽くなるからもうちょい速く歩けるかな。いや、でも、金がないから2日目はツェルトだな。
あとは季節的にももうちょっと日が長いときに歩きたかった。19時ぐらいまで明るい時期がいいかも。そしたら今度は気温が高いからつらいかな?
とか反省を書いてみたけど、
たぶんこのルート、もう2度と一気には歩かないと思う(笑
でも、まあ、自分の見つけたルートを歩き切るのって最高。
自分メモ
あとで。
関連エントリ











参考サイト


関連商品
ヘリテイジ エマージェンシー ツェルト
COMMENT
私はてるさんのレポ読んで、ますます行きたくなったけど(^^
食事とか行動食とかテントの中身とか書いてあるのも、嬉しいです。
それにしても身軽ですねー。私はたぶん、てるさんよりも寒がりだから、ツェルトはムリだなー。きっと、非常時じゃないと使わないと思う。
あ、あとですねー。ブログ移行はたぶんしません。
コメント交わしたい気持ちはあるんだけど、それ以上に面倒くさがりなので。

> 私はてるさんのレポ読んで、ますます行きたくなったけど(^^
ええっ!どうして?! どこらへんが?
こんないい加減な内容なのに?!
> それにしても身軽ですねー。
それほど身軽じゃないですよ。
雨具とかなんて800gもするんですよ。
装備の中で一番重いんです。
? 私はたぶん、てるさんよりも寒がりだから、
それは絶対ないと思います。
私より寒がりな人、今まで見たことないから。
なんなら今度勝負しますか? 笑
> ツェルトはムリだなー。きっと、非常時じゃないと使わないと思う。
1日目寒かったのは、ツェルトのせいでなく、
シュラフを持って行かなかったからです。
だからTo-koさんはツェルト+シュラフの組み合わせにしてはいかがでしょう。
私ももうちょっと寒かったらそうしてました。
> コメント交わしたい気持ちはあるんだけど、それ以上に面倒くさがりなので。
それは残念ですね。
読んでいるといろいろコメントしたくなることがあるので。
別にコメントってもらっても絶対返信しなきゃいけないわけじゃないので、
デフォは返信なしってことにしておけばいいんじゃないでしょうか。
てる (08/25)
mima (08/24)
てる (12/24)
KMD (12/24)
てる (11/25)