テントでツール・ド・モンブラン2009 day1-1/出発
ツール ド モンブラン (tmb) 1 日目。
(このエントリは 「テントで tmb 2009/シャモニで準備」 からの続きです)
本日の行程は les Houches(レ ズーシュ) まで。できたら les Contamines Mont-joie (レ コンタミヌ モンジョワ)まで行きたいところ。地名言われてもちんぷんかんぷんな人が多いと思うので、下の図を参考にしてくださいな。

黄色い三角形がキャンプ場があるところで、ベビーカーみたいなのがスーパーとか食料品屋があるところ。ベビーカーみたいなのはスーパーのカートのつもり…
前日買ったガイドブックによると、シャモニからレ ズーシュまでのコースタイムは歩行時間だけで5h50。そこからコンタミヌ モンジョワまでは6h05。合計11h55の歩行となるので、天気さえよければ行けないことはない(自分は天気が悪いと歩かない人)。
でも、フランス人とは体格が違うためコンパスの長さが違うので、時間は少し多めに見ておかないと。何しろフランスの椅子は身長160cm以下の自分にはけっこう高いのだ。パリのメトロのベンチなんか足ぶらぶらだし。(けっして足が短いわけではない。と、信じたい)
日除け帽をなくしたのはかなりの痛手だが、バンダナを2枚を使ってアラビア人のように頭に巻くことにした。これで紫外線をなんとかよけられる。

パッキングを済ませ、前日下見をしておいた登山口に向かって出発。昨日と同じ道を行けばいいのに、近道かもと思って入った道にはまり、いつのまにか人んちの草がボウボウに生えた敷地内をさまよっていた。やばい、見た目東洋人だけど恰好がアラブ人の怪しい人が庭に忍び込んでます、とか通報されそう。早々に退散する。
なんとか登山口に着き、ようやく8:25頃、登り始める。シャモニは tmb のコースではないので、コース上まで登らなければいけない。ロープウェイを使うという手もあるのだが、貧乏で金を工面できないのと、「この tmb では乗物を極力使わない!!!」 とへんなこだわりがあって、コースタイム3hだかの道を登ることにしたのだ。

登山道はこんなかんじで素晴らしく整備されている。

道標もしっかり。

だんだんシャモニの街が下になり…

今まで見上げていたボソン氷河が同じ高さになっていく。

たまにモンブランの頭が見え隠れ。
と、こんな風に景色を楽しみながら登れるのだが、予想していたように軽装のハイカーさん達何組かに抜かれた。やっぱり足が短いのか。いや、そんなことはない。皆自分より20-30cmぐらいはでかかったし。
樹林帯を抜けてしばらくすると、tmb コース上の Bel-Lachat (ベルラシャ) の小屋に到着。tmb 時、なぐり書いておいた自分でも判読難解なメモによると、11:05だった。たしか道標に書いてたコースタイムよりもちょっと早く到着したはず。ラッキー♪

ベルラシャの小屋。

シャモニが約1,036mだから1,116m登ってきたことになる。
この小屋、泊まりはやってなさそうだったが、なんか食べれそうだった。でも、先を急ぐのでここはスルー。それに行動食持ってるし。でも、小屋近くの草地に腰をかけて休憩。あいにくのガスで展望はいまいちよくなかったが。
ベルラシャからはレ ズーシュに向けて下る。せっかく登って来たのだがしょうがない。シャモニからベルラシャまでは3組ぐらいしか人に会わなかったが、レ ズーシュからのこの道は人がたくさん上がってきた。
歩いていて気付いたのだが、この tmb のために買ったローカットのトレッキングシューズが足に合わない。合わないっていうか、履いてて痛い。たまに激痛。自分は外反母趾なので、そこが妙にあたる。試し履きはしたのだが、いずれも日帰り装備。tmb のテン泊装備は12-3kgにはなっているはずだが、それくらいの重量を担いだ場合の試し履きをしていなかった。なんたる落ち度。

このシューズ。欲しい方がいたら差し上げます。サイズは23cm弱ぐらい。
それだけでなく、ザックが肩に食い込み、ものすごく痛い。当然だ。ザックは 400g36 Lの超軽量のもので、ショルダーハーネスもウェストベルトも申し訳程度。っていうか、こういうのハーネスと言わないかも。

ちなみにこんな。
残雪期にこのザックで12-3kgの重量を担いで2泊3日ほど歩いたことがあるが、そのときはまあ我慢できる痛さだった。今は我慢できないほど痛い。っていうか我慢してるけど。残雪期は厚着をしていたからまだましだったのかも。今は長袖シャツ1枚しか着ていない。ああ、どうしよう。ここまで来て敗退? シャモニ観光のみで終わる? それともレ ズーシュでザックと靴を買うか? いや、そんな金ないし。
と、いろいろ悩んでいるうちにレ ズーシュの駅の上に出た。

「テントでツール・ド・モンブラン2009 day1-2/レ ズーシュ到着」 へ続く。
自分メモ
Camping Ile des Barrats7:50 -迷う-
Chemin de Bel-Lachat登山口8:22-25
Petit Balcon Sud8:35 ― les Bossonsとの分岐。はじめて人に会う。男2人。違う方向に行った
小屋跡休憩9:25-33 ― ちょい上にBossonsやMidiを見渡せる一枚岩があった
Plan Lachat(1,576m)9:38 ― Bel-Lachatまで1h50、Chamonixまで1h10とあった
休憩10:20-30 ― でかい男女2人に抜かされる
Bel-Lachat11:05-15 ― les Houchesまで2h30、Chamonixまで2h20、Bossonsまで2h20とあった
Parc de Merlet12:16-38 ― ハムサンドでランチ。小さい子供が自分を見て、あの人なんでサングラス(lunettes)かけてるのーと言ってた
Route de Merlet(1,370m)12:55
les Houches(Gare SNCF)13:40-52
(妙に休憩が多いのは肩と足が痛いため)
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参考サイト

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COMMENT
帽子、私もたまに無くしそうになる。なのでゴム付き、ひも付きにしました^^;
ホント、緑が多いですね。歩いていて気持ち良さそうです。うっそーとした林でクマさんとか出てきそうな雰囲気です^^

極端に脚が短い人でなければ、
脚の長さに比例している身長が高い人の方が歩くスピードは速いですよね。
いい例えとして、大人と子供。
でも、フランス人と日本人、身長は一緒でも脚の長さは
フランス人の方が長いです。
食生活・椅子の生活などが影響してるみたい。
私は肉食で、子供の頃から椅子の生活、のようにフランス人と同じ条件だけど、
親がそうじゃなかったから脚の長さは日本人並みみたい^^;
たぶん私の子供か孫ぐらいから影響が出て脚が長くなるんでしょうね。
クマさんはいないみたいです。
ヤギさんはいましたけど。
普段あまり縁のない山の旅行記事が一番好きです。

ありがとうございます。
世の中にはいろいろな趣味の人がいるんだな、と最近よく思います。
なぜなら私は山系の人のblogの山行記録は、
自分が行ったことがあるところとか、
行きたいと思ってるところのものしか読まないので。
テントでtmbをやる人は日本ではあまりいないみたいなので、
私のこのtmbの記録もしょせん自分用で、誰も読む人がいないかな、
と思ってるのですが、少しでも読む方がいらっしゃるのは嬉しいです。
ところでこのザックはORの防水の奴(ドライコンプ?)でしょうか?これの姉妹品を持ってますが、確かに重いと肩がつらいですよね。しかしこのザックで6泊とは!

tmb…
ああ、続き書かなきゃ(汗
ザックはいかにもORのドライコンプサミットサックです。
このザックは8kgぐらいまでですかね。
それ以上の重さになると我慢大会になります。
tmbは、ルート上に街があるので、食料補給が簡単なんです。
せいぜい2日分の食料を持ってればOK。
6日分も持ち歩く必要はありません。
だから荷物はコンパクトにまとめられますよ。
てる (08/25)
mima (08/24)
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KMD (12/24)
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