ツェルトビバーク訓練(2)
ビバーク日時:
2009年11月28日、夜中の0時から朝の6時ぐらいまでの6時間弱。
天気:
くもり?ちょい風。
外気温:
10℃ぐらい。
ツェルト内部の温度:
謎。
ツェルト:
HERITAGEのエマージェンシー・ツェルト。
寝具:
HERITAGEのマミー型シュラフカバー、むさしの山荘オリジナルシュラフ、夏用+アルファ(羽毛量300g)。
マット:
100円ショップで買ったブルーシート2枚折りをグランドシートに。内部は、上半身はTHERMAREST(サーマレスト) RidgeRest(リッジレスト)を半分に切ったもの、下半身はOR(アウトドアリサーチ) ドライコンプサミットサックとザックカバー。
衣類:
この時期下界でする格好に、むさしの山荘ダウンセーターを着たぐらいの格好。
結露:
今回は結露しまくり。まあ、天気情報を見ると、結露して当然っていうデータなのだが。
Yahoo!天気情報/過去の天気/東京都/東京/2009年11月27日
天気 晴れ
最高気温 18.0℃
最低気温 10.5℃
露点温度 10.2℃
湿度 62%
Yahoo!天気情報/過去の天気/東京都/東京/2009年11月28日
天気 晴れ
気温 最高気温 17.7℃
最低気温 10.8℃
露点温度 4.3℃
湿度 43%
寒さ:
前回に比べたら、全然気温が高かったので暖かかった。さらに今回はシュラフとシュラフカバーをちゃんと持ってきていたので、とてもいい状態で眠ることができた。ヘタレな話だけど、じつは前回のビバーク後に、風邪とは違う原因不明の微熱がしばらく続いた。だから今回は完全装備。というワケで、寝ているときの寒さは全然参考にならず。
換気:
前回同様、ベンチレーター、ホックなどすべて閉め切った状態。とくに息苦しくなかった。
さて、覚書。まず風対策。今回は第1回のとき (河原バーベキューとも言う) と違って、少し風があった。なもんでツェルトの張り方をちょいと工夫してみた。第1回はツェルトの壁のたるみ防止に、底辺にアンカーを作ってテンションをかけて壁を延ばしたが、今回は底辺でなく壁の中央よりにアンカーを作った。


実際はこんなかんじ。
で、風の具合はどうだったかというと:

ふくらんだり…たるんだり…
やっぱ風によって壁がたるむことは避けられないのか。完璧にたるまないということは無理だろうけど、もうちょっとたるまないように張れたらいいな。次回への課題。
それから天井の高さ。前回のレポでも書いたが、テンションをかけるアンカーを壁の中央よりにすると天井が低くなるのだ。

前回はこのように天井がまっすぐ。

今回はこんなに天井が落ちている。
天井が低くなったせいで、内部は異常に狭く感じられた。

狭っ。157cmのモデルでも天井に頭がつきまくり。
ツェルトのサイズはこちら


縦190cm、横80cm、高さ90cm。
数値的に見ると自分にはちょうどいい広さだと思うが、今回天井が落ちたことによってものすごく狭いと思った。風が吹いて壁が体にあたったことも原因だと思う。張り方、風の状況によって大きさがこんなにも違く感じられるのか…
でも、この前白馬大池で見たツェルトは、壁の真ん中から張り綱を張ってたけど天井が落ちてなかったよなあ。天井が落ちるのは、自分の張り方が悪いのか?

白馬大池で見たツェルト。モンベルのだと思われ。これに2人で寝ていた。すごい。
ツェルトをゴムで吊り下げているのがいけないのかも。ゴムを伸びないスリングに替えてみるとか。

今んとこ、ツェルトはゴムで吊り下げている。
ってなかんじでまだまだ張り方も研究が必要。
最後に結露について。今回はばりばり結露しまくった。23:00ぐらいから下草が湿って靴が濡れていたことからもわかるように、露点温度が高かったので、まあ結露するのもしょうがないだろう。上に戻って天気のデータを読むのもめんどくさいと思うので、もう1回張りつけ:
Yahoo!天気情報/過去の天気/東京都/東京/2009年11月27日
最高気温 18.0℃
最低気温 10.5℃
露点温度 10.2℃
湿度 62%
Yahoo!天気情報/過去の天気/東京都/東京/2009年11月28日
天気 晴れ
気温 最高気温 17.7℃
最低気温 10.8℃
露点温度 4.3℃
湿度 43%

で、こんなかんじに結露でっす。
上のように壁が一面濡れているので、天井が低くなった狭いツェルトから体を濡れた壁につけずに脱出するのは至難の技だった。とくにこのツェルトは入口が狭いんで。やっぱ雪山同様、シュラフから出たと同時にすぐカッパとか着なきゃだな。もっと風が強かったら濡れたツェルト壁が常に体にべったり…って状態なんだろうな。いやだなぁ。
そうそう、ツェルトの入口をくぐりぬけるのにこんな工夫をしてみた。

洗濯バサミで入口を止めてみた。
こうでもしないと、濡れた入口が体にべったりついて、とてもじゃないけどとツェルトの中から抜け出せなかった。ただ、洗濯バサミ(上で使っているものは2g)を持っていくと荷物が重くなっちゃうし… 入口を止めておけるような紐でもついていればいいのに。finetrackのツェルトなんかはもともとついているみたいだけど。使用頻度が高くなったら自分で縫いつけるとするか。
覚書は、ってなかんじで。
次回はもうちょっと強い風の中、それから雨の中でのビバーク訓練をしたい。
なワケでツェルトビバーク訓練はまだまだ続くのだ… たぶん…
追記。
ツェルト張りの訓練・使用履歴の一覧をアップしました。
下のリンクからどうぞ。
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参考サイト


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COMMENT
続きが気になります。

画像どおりですよ。
めちゃ結露しました。

ファイントラックのツェルト、ぜひ入手して実験してください(笑
私もかなり興味あります。
というか、条件次第なんでしょうけど。
私らが去年した時も、アンカーっていうのですか、下から1/3位から引きましたが、天井は落ちませんでした。 張り方はツェイルトポールを使うのと、横に張り綱?を渡して、そこにツェルトを下げる?形で張りました。
また、殆ど無風に近い上に、風を避けて張ったので、影響は無かった様です。
アライの一人用に一人、二人、二人用に二人の3張り。
ベンチレーションは開けて、結露の話は出なかったので、降るほどではなかったのかなあ。
気温は明け方で-3℃。 湿度は低かったと思います。
そうい私は、ツェルトですらなかったので、空気スウスウで、結露は自分の呼気部分(氷ね)だけでしたけど。
しかしてるさん、凝り性!
冬山で使うのですか?
やっぱりなんちゃってハイカーの、なんちゃってビバーグ体験とは全然違いますね。
とてもお勉強になりました。 感謝。

> FTのも結露は出来る
そうらしいでね。ダメダメってレポを見たことがあります。
たぶん同じところを見た?(笑
まあ、結露がまったくないってのはありえないでしょうね。
結露っていうか夜露・朝露で湿りますよね。
この訓練を行った日も、ツェルトをあけっぱなしにしておいて、
宴会後に入って寝ようとしたら、すでに外壁も内壁も濡れてましたから。
露点温度の問題なんでしょうね。
> 横に張り綱?を渡して、そこにツェルトを下げる?形で張りました。
張り綱は伸びたりたるんだりはしませんでした?
どのような綱をお使いでしたか?
細いロープの方が伸び率が高くてたるみそうな気がするんですよね。
冬山でツェルトは私は使えませんね~。
blog内で何度も言及してるように、ものすごい寒がりなんですよ。
たぶんツェルト使ったら残雪期でも凍死する自信があります

あんなに秘密の話にケタケタ笑っていたのに、ちゃんとポイントは抑えていらっしゃる。
それにしても、あの日は夜露がかなりでしたね、外に置いた段ボールやシートがぐっしょりでした。川のそばということもあるかもしれないですが、たまには外で寝るというのも、自然の力と自分の体力を実感できていいものです。ま、いつもいい条件とは限らないですから。次回は雨の中?

ケタケタ…
もっとかわいく笑ってたと思うんですけど。
「ころころ」とかどうですかね?
うん、夜露すごかったですね。
外にあったもの何もかもびっしょり。
きぬさんのニューシェルターはさすがに新しいだけあってきれいに水をはじいてましたね。
そう、次回…
雨の中、風の中、そして山の中を予定してます。
よかったらどうですか?
あ、そういや雲取山はもうすっかり雪みたいですよ。
きぬさんの大ちゃん初張り山行ではもうそこらへんは使えないかな?
もっと標高が低い、関東近辺の山ってないですかね。
細かい説明がおもしろい!
わたしはマウンテンダックスのエアツエルト持っています。もちろんつかったことありません笑
ぜひわたしもいろいろ試してみたい!と思いました。
でも固定のしかたがよくわからん。
古いエントリにコメントありがとうございます。
最近ではテントの代わりにツェルトを使うようになりました。
ツェルトの設営の仕方ですが、
上のアライテントさんのリンクに詳しく載ってますよ。
てる (08/25)
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