日本最後の秘境をめぐる山旅 2日目 その2

1日目 新穂高温泉~わさび平~鏡平~弓折岳~双六小屋
2日目 ~双六岳~三又蓮華岳~黒部源流~雲の平キャンプ場
3日目 ~高天原温泉~ワリモ北分岐~水晶小屋~水晶岳~水晶小屋
4日目 ~鷲羽岳~双六小屋~新穂高温泉


ひょっとして黒部源流標ってこれ?
嘘でしょ、誰か嘘と言って。
自分的には源流っていうから、ほんとに川が始まるところを想像していた。だから岩から水滴がぽとんぽとんとしみだしているわきに朽ち果てた風流な碑があるのかと思ってたのに。実際はじゃーじゃー流れる沢に囲まれた場所にこんな新しい碑が立っていた。ちょっとショック。(ってか、そんな想像かってにするなってかんじなんだけど)
この碑からちょっと下ったところに 「日本最後の秘境」 と言われている雲ノ平の入口がある。

この渡渉をクリアーすると雲ノ平の入口。

渡渉地点にはトラロープが張ってあってちょっと安心。
が、ここからの登りが辛かった…
登れども登れどもピークに着かず…

かなりお疲れ気味。

ってか、これが日本庭園? どう見ても賽ノ河原なんですけど(苦笑

ちょっとは日本庭園らしくなってきたか… かなり苦しいけど。
日本庭園も期待してたのに、結局黒い岩がゴロゴロしてるだけだった。ショック。そんなかんじで落胆ばかりしてたので、祖父岳ピストンはカット。っていうか、双六山頂と三俣山荘でそれぞれ1時間も休憩をとっていたので、けっこういい時間になってたし。

祖父岳、いつか登りにくるよ~。
祖父岳分岐を後に歩き続けると、ようやく雲ノ平らしくなってきた。

写真じゃわからないけど、小屋とテン場が見えている。

雲ノ平っぽくなってきたよ~。でも花が終わってしまっているので楽園とは言い難い。

こちらはスイス庭園。
スイス庭園は薬師岳がかっこよく見えるのはいいんだけど、どこがスイスなのかよくわからない。どなたか教えてください。
ようやく雲ノ平のテン場到着。噂通り、平らなところを探すのは難しい。ガラすきだったんだけど。

でもまあとりあえず張ってみる。

水はテン場内のタンクから。そこらへんの沢の水を集めたものだと思うけど。
トイレは8月最終週の平日だったので、使う人が少なかったのか、それほど汚くなかった。ペーパーは持参。できたら流さないように。自分はお持ち帰りしたよ。
テント設営後、夕飯にはまだ時間があるので、濡れたフライ・テント、シュラフ・シュラフカバーなどを干す。それからお茶タイム。そして次の日の行動の作戦会議。
予定としては次の日は高天原山荘に泊って高天原温泉に入り、その翌日に鷲羽を通って双六小屋のテン場に行くつもりだった。が、高天原山荘に泊ると、その日の行動時間は3時間のみ。それってもっだいなぐね? さらにhiroさんは水晶岳にも登りたいという。「もう2度と来ないから」。なんと欲張りな(笑
ってなわけで、当初、下のような予定だったのを、
1日目 新穂高温泉~わさび平~鏡平~弓折岳~双六小屋
2日目 ~双六岳~三又蓮華岳~黒部源流~雲の平キャンプ場
3日目 ~高天原山荘 (高天原温泉)
4日目 ~鷲羽岳~双六小屋
5日目 ~新穂高温泉
次のような行程に変えたのだった。
1日目 新穂高温泉~わさび平~鏡平~弓折岳~双六小屋
2日目 ~双六岳~三又蓮華岳~黒部源流~雲の平キャンプ場
3日目 ~高天原温泉~ワリモ北分岐~水晶小屋~水晶岳~水晶小屋
4日目 ~鷲羽岳~双六小屋
5日目 ~新穂高温泉


このとき、高天原温泉から水晶岳に行くルートで少し悩んだ。高天原温泉から温泉沢ノ頭を通って水晶岳に登れば無駄がないのだが、高天原温泉~温泉沢ノ頭の間は 昭文社の山と高原地図 「剱岳・立山」 によると点線ルートで、「熟達者向き」 と書いてある。登りだからあまり問題はないと思うのだが、hiroさんがちょっと躊躇。あいにくロープはhiroさんが持ってきた6mmx4mぐらいしかないし。
そこらへんを考慮して話し合った結果、温泉に入った後は点線ルートは使わず高天原山荘に戻り、ワリモ北分岐を通って水晶小屋に泊り、そこをベースにして水晶岳をピストンすることになった。

ほんと言うと、温泉沢ノ頭から行きたくて、hiroさんに、

「 あなたは死なないわ。 私が守るもの 」
って言いたかったのだが、hiroさんがエヴァなんて見たことないのは明らかだったし、言って説明しても 「アニヲタ?」 と冷たい目で見られるだけだと思ったので、安全なルートを通ることに同意したのだった(笑
作戦会議も終わって、夕食の支度。本日のディナーはイエローカレーと海藻サラダ。自分的には長期縦走のときは、普通、豪華食事は1日目だけで、2日目以降はフリーズドライ食品のみのはずなんだけど、なぜかカレーにもサラダにも生野菜が入っていた(笑

左上: 海藻サラダ作成中。hiroさん担当。生のプチトマトが入ってる。
右上: カレーは自分担当。具の玉ねぎ・じゃがいもを切っている。
左下: 贅沢にじゃがいも2個と玉ねぎ1個を使用。2人分にしては多過ぎ。
右下: 海藻サラダとイエローカレーのできあがり。
カレーは無印良品のイエローカレー。無印の手作りカレーシリーズはほかにレッドとグリーンがあるが、一番辛くないイエローを選んだ。なぜなら下界でグリーンを作って食べたら、死ぬほど辛かったことがあるので。

食後のデザートは沈んでいく夕陽。
夜、寝床を作るのにけっこう苦労した。真ん中が出っぱっていて、足も頭も下がっているので、インナーザック、着替えなどをマットの下に敷いてなんとか頭が高くなるように調整。生茶パンダといい、なんか試行錯誤の旅かも(笑
実際にかかった時間
双六キャンプ場(6:20)-双六岳山頂(7:40/8:40)-三俣蓮華岳山頂(9:30/9:50)-三俣山荘(10:20/11:20)-黒部源流ルート-祖父岳分岐(13:30/13:40)-スイス庭園-雲ノ平キャンプ場(14:35)
3日目 に続く。
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COMMENT
スイスイ歩けるからじゃない?


> スイスイ歩けるからじゃない?

な、なるほど。
(REIさんがこういう方だったとは思いませんでした…)
じゃ、アラスカ庭園・ギリシア庭園はどこらへんがそうなんですか?
ここまでの道のりがつらかった・・
あの、登りかえし、、
雲ノ平が見えてからの道のり・・・・
ああ、、
つらかったけど、どれをとっても美しい、いい思い出。
花の時期だと印象も違うだろうね。。。。
う~ん、○○庭園の説明がほしいところだったね。

雲ノ平、私は沢ルートから花の時期を狙っていつか行きますよ。
沢だと水も豊富だし、涼しいしきっといいでしょう。
またいい思い出を作ってきます。
アラスカ庭園とスイス庭園の説明ならいただきました(笑
兄の部屋から拝借したJOYに
「黒部源流でそうめんをやろう!」
というネタを見たんです。
それからずーっと「黒部源流でそうめん」が夢なのです。
でも、今は生水飲まないほうがいいんでしょうねぇ。

お兄様も山ヤなんですか!
山を始めたのはお兄様の影響?
生水は私はガブガブ飲んでますよ。
アフリカの生水を飲んでもおなかこわさない人なんで。
てる (08/25)
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