OUTDOOR RESEARCH DryComp Summit Sack を改造
DryComp Summit Sack™ (ドライコンプ サミットサック。以下サミット)。
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30L なのに 346g という超軽量、
完全防水のアタックザック(30L)ということで購入したのだが、
レポにも書いたようにかなり残念な商品だった。
軽量・防水というのはいいのだけれど、生地がやわく、数回の使用でザックの底が破れた。さらに、ショルダーベルトの調整部分の位置がよくなく、スリングがずれて腕の付け根の部分が圧迫され、腕の血流が悪くなるのだ。
こう書くといかにもサイアクのザックのように思えるけど、自分的には上の2点をのぞいてはけっこう気に入っているのだ。詳しくはこちらのレポを参照:
やまやなぶろぐ/OUTDOOR RESEARCH DryComp Summit Sack™
まあ、そんなできの悪い子なのだが、こんな子ほどかわいいと思う親心。
なんとかこのサミットくんを使えるザックにしてやろうと改造してみた。
(長いので隠します)
山では、レディをエスコートするときのように大事に扱うしかないだろう。
(果たしてそれで山用のザックと言えるかどうかはおいといて)
苦肉の策としてザックの底にバンダナをくくりつけるとか。
でもショルダーベルト調整の位置。これはなんとかならないものだろうか。
と思って、普通のよくあるザックのように腰の位置に代えてみることにした。

まずは左画像のように、肩についた調整部分のバックルを切り取る。
切り取ったあとはほつれないようにライターで処理。

次に長過ぎるくらいのショルダースリングを切りとり、
切り取ったバックルを通し、ループ状にしてショルダーベルトの先に縫い付ける。

縫い付けた後はスリングをバックルに通してできあがり。
ついでにチェストベルトもつけてみた。
やっぱ調整部分はこの位置の方が断然調節しやすい。スリングがずれて腕の付け根に食い込むということもまったくなくなったし。ついでにつけたチェストベルトのおかげで、行動中、ザックが肩からずれなくなったのも大収穫。
ということで、改造は大成功。
できの悪い子も、だいぶ使えるヤツになった。
そういや OR は、このサミットくんの改良バージョンっぽいのを出したようだ。
こちら:

DryComp Vertex Sack™
(ドライコンプ ヴァーテックスサック。以下 ヴァーテックス)
サミットと比べてみると、ホイッスル付きのチェストベルトがついたのはグー。引っ掛かってすぐやぶけるメッシュのサイドポケットがストレッチ生地になったのもいいかも。前面のアイスアックスを固定するループがついたのも評価できる。圧縮用のベルトはあいかわらずウェストベルトにもなるようだ。これはかなり便利な機能なので継承されててうれしい。生地はどうなんだろ?実際に見て触ったわけでないからわからないけど、丈夫になってたらいいなあ。
でも、ショルダーベルトの調整部分がサミットと一緒なのはがっかり。画像を見るとスリングが腕の付け根に食い込まないような工夫はしてあるけれど、やっぱり一般的なザックってショルダーベルトの調整部分は腰の位置。大抵の人はそれに慣れちゃっているから、絶対肩よりも腰の位置がいいと思う。冬で厚着なんかしてると腕も上がりにくいし。
あと、画像を見ると、薄いながらも背中にわりとしっかりしたパッドがついたような気がするが、これも必要ないんじゃないかなあ。超軽量のザックに背中のパッドなんて誰も求めてないし。背負い心地はパッキング技術でカバーできるから。このパッドがついたことによって、くるくる丸めてコンパクトに収納できなくなってそうな気がするが… 実際はどうなんだろう。
前面のファスナーのついたポケットもいらないかな。ファスナー分重くなるし、前ポッケってまったく使わないし(自分だけ?)。
で、ちょこちょこと
サミットはほかの 30L ザックに比べてけっこうものが入るので、気に入っているんだけどなあ。どれくらい入るかというと、夏の簡単な岩装備が入るくらい(簡易テント、夏用シュラフ、銀シート、50mロープ、ギア、食料、食器・火器など)。30L にしてはかなりの量だと思う。縦走だったら、ロープ・ギアの分がなくなるので、テントを居住性のいいものにしても、1週間ぐらいの装備を詰めることができる。重さを12kg以内におさえて。あ、もちろん夏ね、夏。
というワケで、サミットのインプレでは、改良版が出たら買うって書いたけど、ヴァーテックスはちょっと購入する気にはなれないかな。
まあ、自分は軽量でコンパクトに収納できる、ある程度容量があるサブザックとして使用したり、短期の超軽量山行で使用したりするザックを求めているので上のような意見だが、実際、サミットやヴァーテックスは、ほかの目的で作られたものなのかもしれない。だから別に使えないザックというわけではないと思う。それに100%満足が行く道具って、特注でもしないかぎりありえないだろうしね。
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COMMENT
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僕もそう思います。ちなみに僕の使ってるアタックザック(VAUDE ロック・ウルトラライト25 330g)がマイチェンしたんですが、強化された背面パッドのせいで丸められなくなったうえ、20グラム増し。え~、退化してんじゃん、という感じでした。
それにしても、自分でザックを改造するとは。創意工夫力、強しですね。またまた勉強になりました。
それから、ひげの男を左方に常駐させていただき光栄至極でございます!でも、ほんとのとこ、ひげ姿は夏季休暇のときだけなんですよ。

ファウデって読むのか。フランス語読みでヴォードって読んじゃった。ドイツのメーカーさんなんですね。
本家HPに行って、そのロックウルトラライト25、見てみました。
ここのHPは背面や横からの画像がなくてちょっと不親切ですね。あ、背面はあった。でも、ちょっと見つけにくいところにありますね。拡大できないし。
たしかに背面パッドついてますね。ほんといらない。でも説明を見ると、どこかにコンパクトに収納できるって書いてますね。でも、前よりおっきくなっちゃうのかな?
私だったら雨蓋もいらないかな。たしかにあると便利だけど、超軽量を求めるときはいらないです。最近のUltraLight製品は、わりと大き目のザックでも雨蓋ついてないですよね。あと25Lという容量は雪の季節だと少し小さいかな?
このHP、商品に対する意見を書き込めるところがあるんですね。各商品ごとに。それってすごいいいかも。
としさん、意見書いてくださいよ。私の英語力では無理だから(笑
そうそう、ファウデ。ヴァーティカルリミットで主人公の装備(ウェアとか)がファウデ物だったような・・・マイモデルは名前の通り、もともとロッククライミング用です。初代モデルは背面パッドがムーヴの妨げにならないよう、極薄・波型にデザインされていたり、チェストベルトも微妙にストレッチだったり、岩のマルチピッチルートではかなり便利でした。ただ、ご指摘の通り、雪山やアイスのルートでは中途半端なサイズかも。それとストック固定用のループが軟く、途中でちぎれてしまって、危うくストック紛失の危機でした。その部分についてはファウデ側に指摘しておきました。そのせいかは分からないけれど、新モデルはループ部の縫製ラインが微妙に変わってました。また、生地はリップストップとは言え、薄すぎてすぐに破れてくるので、テント用の修理キットを用いて同系色の生地を貼って補強してあります。でも、ザック選びってほんと難しいですね。僕の冬用メインザックは背負い心地が全然良くないので、買い替えを検討してます。

ほー、ヴァーティカルリミット。
そんなこと言うとまた見たくなっちゃうじゃないですか。
どっかにDVDがあったはず…
探してみよっと。
固定用のループ、新しいヴァージョンでもちょっと頼りなげなかんじがしました。ほそーいスリングっぽいですよね。でも、ダイニーマなのかな。
生地、やっぱり弱いんですか!
値段が数千円アップしても、生地はしっかりしたものにして欲しいですよね。
軽くて丈夫な素材だってあるのに。
作る人はちゃんとテストしてるのだろうか…?
てる (08/25)
mima (08/24)
てる (12/24)
KMD (12/24)
てる (11/25)