剱岳 北方稜線 池の平~本峰
行程は下記のとおり。
1日目: 雷鳥沢→剱沢テン場→真砂沢ロッジ→池の平小屋
2日目: →小窓雪渓→池の谷ガリー→本峰→前剱→剱沢

長いので隠します。
Aさん、次の週末に行かれると聞いたので早々に書いたのですが、
オンサイト狙っているのなら読まないでくださいね

剱沢からは雪渓を通って真砂沢へ。長次郎雪渓の入口までは夏道が出ていたが、時間短縮のためにあえて雪渓上を通った。しかし真砂沢に近づくにつれ雪渓はずたずたになり、夏道を通らざるを得なかった。この夏道は以外に悪かったが、小屋の人がしっかり印をつけてくれていたのでルートを見失うということはなかった。
真砂沢から二股吊橋は一般登山者にはそれなりにいやなところがあった。真新しい鎖が設置されていたが、支点があやしいのでぶら下がったりしない方がいいだろう。

悪場には真新しい鎖が設置。

しかし、鎖の支点はこんなあやしいものもあった。
池の平に到着後、テン場にシェルターを張ってから、翌日の道を下見。小屋からはくっきりと道は続いているが、草が道の半分を覆っているので、朝露対策に出発時はカッパを着た方がよいだろうと見積もる。
テン場は真ん中に丸いヘリポートがあって、その周りにテントを張るようになっている。狭いので幕営できる数はけっこう少ない。虫が多く、テントの外にいるとたかってくるので、景色を見ながら外で優雅にディナーなんてことはまったくできなかった。
夕方からは雨が降り、翌朝8:30頃までずっと降り続いたが、水はけのいいテン場らしく、簡易シェルターではあったが床からは浸水することはなかった。夏用シュラフでは雷鳥平では寒い夜を過ごしたのだが、雨が降ったせいか、標高が更に高くなったのに寒さで目覚めるということはなく、暖かく眠ることができた。
2日目、雨がやんでから下見しておいた道をかきわけて小窓雪渓へと向かったのはなんと9時過ぎ(爆) この道からはすでに破線ルート。なるほど一般登山者は来ない方がいいというかんじの道だった。
9月も半ば近いので小窓雪渓の下部はすっかり溶けており、雪渓に乗ったのはけっこう上がってから。下はシュルンドがぱっくり口をあけていてズタズタだったが、下から見たかんじだと上はしっかりしている、と、思って乗ったのだが、亀裂がところどころあった。

小窓雪渓の上部。
稜に乗ると踏跡はしっかりついている。しかし、しばらく行くと草の丈が高くなって見分けにくい。草がない岩場も、マーカーもないうえ、どこでも通れそうなので、正規のルートを見つけにくい。
そんなかんじだったし、オンサイト狙いのためアンチョコも持ってこなかったし下調べもしてなかったので、明らかにルートとは思えない岩場をよじ登ったり、沢を登ったりして池の谷ガリーへ到着。9月なので雪もすっかり溶けていて、遠目から見ると引き返そうかと思うほど急に崩れ落ちていた。

池の谷ガリー。雨も降った後だったし、マジで引き返そうかと思った。
なんとか池の谷のガリーを通過すると、そこは池の谷乗越。ここからはこの7月にキューちゃんと八つ峰主稜上半部を登ったときに通ったことがあるので、気がラクだ。
と、思ったのだが、じつはここからはわりと岩登り… 幸い、お昼も過ぎていたので、前日の雨がすっかり乾いていたのはラッキーだった。でも、何度かルートを見失い、その度に戻ったり、偵察に行ったりで余計な時間を食ってしまった。
そんなこんなだったので、前に来たときより時間がかかって本峰山頂を踏んだ。

北方稜線から剱岳本峰へ到着。
あとは剱沢に向けて一般道を降りるだけ。平日だったのでカニのヨコバイは誰もいなくて速やかに通過できたが、はるかかなたに見えていたはずのガイドパーティに追いついてしまい、思いのほか下山に時間がかかってしまった。
剱山荘の前を通ったとき、この小屋にもつ煮があるということを思い出し、1人もつ煮を肴に祝杯を挙げてやろうとのぞいてみたが、もうシーズンオフだからなのか、メニューには書いてなかった。がっくり…
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COMMENT
ウッヒャー!凄いとこ行ってるゥ!ワーッ!あのザックだー!
詳細を楽しみに☆って見て分かるかな(笑)
詳細、アップしましたよん。
美味しそうな誘惑に負け、ついつい禁断の扉を開いてしまいました。
私達は逆縦走となりますが、剣山荘までのアプローチに真砂沢経由でという案もありますので、とても参考になりました。計画では、前回は小窓雪渓を下って池の平に行ったので、今回は池の平山経由にしたいと思っています。
それでも1日4,5時間しか歩けない今の私にゃ結構ツライかなぁと思っています・・・(苦笑)。
どこか危険な箇所はありますか?
そうでしたか、北方稜線、初めてではないんですね。
じゃ、オンサイト狙いではないですね(笑
とおりすがりさん
山小屋泊まりだと剱山荘ですか?
新しいのですごい居心地がいいという話ですよ。
どこか危険な箇所はあるかって…
そりゃ、剱ですからねぇ…(苦笑
あるものがないと本当にガックリですよね。
北方稜線からいく剱
私がいった同じ山とは思えません。
カニのヨコバイの取り付きで足が届かず
キャッキャいってた私が恥ずかしい~(笑)
山の魅力は奥が深いですね。
うん、もつ煮なかったんですよ…
けっこうショックだった。
北方稜線からの剱はルートファインディングが楽しかったですよ。
いつか行ってみてください。
2.小窓への登攀路は、平ノ池周囲の木道から取り付くのですか?
3.これってもしかして姐さん単独行ですか?
だとしたら(ヒミツ)

1. 私も河原を歩きました。
2. すみません、まったく覚えてません。
3. 単独です。


いや、皆さんふつーに1人で行ってますよ。
ここはバリエーションルートじゃないみたいだし。
私の基準ではバリエーションルートだと思いますが。
てる (08/25)
mima (08/24)
てる (12/24)
KMD (12/24)
てる (11/25)