迷走 旭岳東稜
赤岳天狗尾根をやめてツルネ東稜に行こうとしたところが、
間違って旭岳東稜に取り付いてしまった…
(グレード的にはこんなかんじ:旭東稜>天狗尾根>ツルネ東稜)

土曜に出合小屋入りし、テント泊。
日曜はまとまった雪が降るという天気予報だったので、
赤岳天狗尾根ピストンからツルネ東稜ピストンに変更。
ツルネ東稜は、八ヶ岳東面のバリエーションの下降ルートとして使われているので、
ロープ・ヘルメットなしでも平気かと思って出合小屋にデポした。
さくさくと軽い体で動きたかったし。一応バイルだけは持った。
尾根に取り付いてからは、さっそくいやな場所があって、
さすがバリエーションの下降ルート、けっこう手ごたえあるな、とか思っていた。
さらに、下りでは明らかにロープを出さないといやなところを2箇所ほど通過。
懸垂下降の支点も見つける。
この時点でもまだ旭東稜を登っているとは気づかない、おバカな2人。
そのうちかなりな急斜面の雪面に出た。
登り始めると柔らかい雪の上に固い雪が乗っていて、
まさに雪崩そうな斜面だとわかった。
しかも雪がしっかりと斜面についていないので、
登っているそばから手や足がかりにしている雪がぼろぼろと崩れて行くのだった。
斜面をようやく登り、稜線に出ると、目の前には岩の出た急な斜面が。
こっ、これは、登ってもさすがにロープがないと下れないよ…ってことで
キューちゃんに「戻りましょう」と進言。
まだ時間に余裕があったので、キューちゃんは行きたそうだったんだけど。
そして、このとき、ようやく気づいたのだった。
「こ、ここってツルネ東稜でなく、旭東稜では…?」
確認しようにも、けっこう不安定な場所だったのでとりあえずは下山開始。
再び雪崩そうな斜面に戻って下降。
雪が不安定なので本当だったら懸垂下降で降りるようなところをクライムダウン。
バイルがなんとありがたかったことか。

不安定な雪の斜面をバックステップで降りる自分。
この斜面をなんとかやり過ごして休憩。
地図を出して現在地を確認する。
やっぱりツルネ東稜じゃなくて旭東稜じゃん!!!
旭東稜にノーロープ、ノーヘルで来るなんてバカか?
この後の下りは散々だった。
ヘルメットがないので上から落ちてくる雪の塊が頭にドカドカあたり、
ロープがないので怖さをまぎらわすため
「ロープが欲しいの歌」(作詞・作曲:てる)を歌い、
1人2~3本は持っていたスリングを駆使して核心をクリアーし、
なんとか出合小屋に帰り着いた。
つか、ツルネ東稜も下降ルートとは言え、
ロープなしでは普通行かないところみたい(^_^;
「過酷な山」に引き続き、またまた装備不足の山行だった。
反省、反省。
COMMENT
日曜はガスって残念でした。
TB、うまくいかないみたいです。
また楽しませていただきま~す♪
日曜、下山したら晴れてました。
山の上はガスがかかっていたけど。
TBの件、了解いたしました。
またよろしくお願いいたします。
読んでるだけで怖くなりました。
実際はけっこう楽しんでましたよ。
でも、旭東稜と判明したときの脱力感と言ったら…
てる (08/25)
mima (08/24)
てる (12/24)
KMD (12/24)
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