剱岳デビュー 3日目 八つ峰6峰Cフェース剣稜会ルート
ほかのレポがつまってしまっている。
さて、剱3日目。この日は中日なので、時間もそれほどかからない八つ峰6峰Cフェース剣稜会ルートへ。このルートはⅡ~Ⅲ級で、体力系の源次郎尾根とは違い、クライミング系である。登攀時間も1.5~3hですむらしい。

6峰のある八つ峰は2日目に登った源次郎尾根の隣にある。

剱沢からだと取り付きまでが長い・・・(^_^;; 長次郎雪渓をひたすら登る。
熊の岩定着だといいね。

雪渓の上を通る風は冷たいのと生暖かいのが吹いている。

やっと取り付き。人がいるのが見える。
取り付きまでは特に問題なし。シュルンドもなく無事に岩場に上がれる。到着すると2パーティ待ち。いずれも2人パーティでつるべで登るようだ。これなら昨日のように待ちはないだろうと考える。
(注:つるべとは2人がトップを交代しながら登る方法で、1人がずっとトップをやるよりも登攀速度が速い効率的な登り方)
このルートは、『チャレンジ! アルパインクライミング 北アルプス編 / 廣川 健太郎』によると、計5ピッチ。1ピッチ目と3ピッチ目がⅢ級、あとはⅡ級。なので、一度このルートを登ったことがあるキューちゃんが、難しい方の奇数ピッチのリードをやることになった。
結局先行パーティがいてつまっていたのと、自分がはじめてのルートでピッチを切る場所がわからなく、へんなところで切ったので、計7ピッチぐらいだったか?Ⅱ級の簡単なピッチをやろうと思っていたのに、おかげで3ピッチ目Ⅲ級のフェースと、Ⅱ級だけど高度感があって恐いこのルートのメインディッシュのピッチを自分がやるはめになってしまった・・・

Ⅲ級のフェース。自分リード。

キューちゃんをビレイする自分。ピッチの終了点ではない・・・

トップで行くキューちゃんをビレイする自分。うしろがリッジのピッチ。
このリッジのピッチはⅡ級でそれほど難しくはないけど、高度感があってかなり恐い。自分はリッジの部分を持って、小さいスタンスに立ってトラバースしたけど、途中ハーケンがなくランナーがとれないので、尖っている岩にスリングをかけてランナーをとった。

最終ピッチ、キューちゃんに引き上げてもらう自分。

天気も上々。ヘリが何回か飛んでいた。
終了点からは5.6のコルまでは懸垂下降。3年ほど前は懸垂せずにクライムダウンしたらしいが・・・ 今は2回懸垂するらしい。

5.6のコルから雪渓までは崩れかかった斜面を下る。
踏跡があると言えどけっこう嫌なかんじ。
長次郎雪渓の下りは10本爪のアイゼン持ってきてよかった~というかんじ。キューちゃんは6本でもラクラク下りてたけど。経験によって持っていくアイゼンの爪の数は反比例するのだ。
今日も待ち時間があったので、このルートを抜けるのに6時間、行動時間も約12時間!!! いやいや、疲れたのなんのって・・・ 今日は午前中で登攀を終わらせ、午後はレストだったはずなのに・・・
つか、待ちがいやなら早出して一番に取り付けばいいのにね。
懲りない2人・・・
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COMMENT
スリムな体のどこに、このパワーがあるんでしょう?
写真を見てるだけで震えがきますよ~~~色付きの文字
emiさんもいつか2000m峰や3000m峰の縦走しましょうね。
なんか、とってもかっこいい♪
長次郎雪渓も滑りたいところだし、見上げるととってもかっこいい岩が両サイドに広がっていて、日本では珍しくヨーロッパみたいな場所みたいですよね。
やっぱり地道な努力しかないだろうなあ・・・
なんか考えてるんですか?(笑
長次郎雪渓をすべるために、スキーかついで一般ルートから登り、そっから滑り降りるのどうでしょう。
カニのたてばいで板が引っかかるかな?
実は2回行こうと思って近くまで行って敗退です。
雪崩のリスクがどうしても恐くてまだ登っていないのですが。山スキーで長次郎はかなりメジャーなコースです。
>計5ピッチ。1ピッチ目と3ピッチ目がⅢ級、あとはⅡ級。
とありますが「ヤマケイ・日本のクラッシクルート」ではⅢ~Ⅴ-となっていましたよ。
それにしても、どんなところでも写真があるので拝見していて「自分も登っているつもり」にさせてもらってます。感謝です。ブログ登山?に満足してます(笑い
そっか、春ですか。
てっきり夏に滑るのかと思った。
シュルンドがあるから上からは無理でしょうね。
ありぎりすさん
「日本のクラシックルート」お持ちですか?
Ⅴ-って雪の時期じゃ?
Ⅴ-は私はリードできません(笑
てる (08/25)
mima (08/24)
てる (12/24)
KMD (12/24)
てる (11/25)