赤岳天狗尾根 2日目
登っていくうちに夜が明けていく。
1日目ほどよい天気ではなかった。

それでもモルゲンロート。

かにのツメ。ここまでロープも出さずなんとかやってきた。

大天狗がみえてきた。
大天狗の前には難所を通過しなければならない。まずは30mの岩壁を右にトラバースしてフィックスロープのある岩壁を登るのだが、これがけっこういやだった。ランナーとるところがないし、岩の上に雪が少し乗っているだけなので、雪を払わないと足場が見えない。そんなわけだからバイルもきかないし。たまりんはよくトップで行ったな、とひたすら感心。はたして自分、次回はトップで行けるか。
その後もロープの確保がないといやな岩登りをして稜線に出る。
そしていよいよ大天狗基部へ。
ここも右にトラバースして巻いた。巻いたと言ってもけっこういやなところ。雪面を数mトラバースして岩に乗ると、ぱさぱさになった古いスリングがしっかり根元まで打ち込めていないハーケンにかかっている。そのハーケンにスリングをタイオフしてランナーをとり、さらに数m先のちっこいピナクルをつかみ、そこにもランナーをとれる。
と、ここまですべてたまりんリード。
今回はまったく出番のない自分・・・

大天狗基部を右にトラバースするたまりん。
ここを越えてしまえば、あとはロープなしでも行ける。

小天狗。

あとちょっとで一般登山道に出ようとする自分。

赤岳(右)までの稜線を行くたまりん。

やっと赤岳山頂。天気は昨日と比べてあまりよくない。
個人的には大天狗基部よりも、フィックスロープのある岩壁を登るのがいやだった。大天狗基部は次回ならトップで行けると思うが、フィックスのところはどうだろう・・・空身だったら可かな?とりあえずは無雪期に行ってみることにしよう。
あとは自分メモ。
テン場5:40 カニのツメ7:00 大天狗?のトラバース8:30 尾根に乗る8:50 赤岳11:35 行者小屋12:30
装備
上:ミズノブレスサーモ厳冬期用、アウトラスト厳冬期用下着、メリノウールシャツ、Heritage TypeⅢ
下:ブレスサーモ厳冬期用下着、Columbiaパンツ、Heritageオーバーズボン
足:ブレスサーモ厳冬期用靴下、コフラックバーティカルプラブーツ、スパッツ
顔:毛の目出帽、サングラス、ヘルメット
手:インナー手、ウール手
カニのツメまでにすでに足に汗をかいて靴下が濡れてしまった。稜線でどうなることかと思ったが幸い風もなく気温も高かったので凍傷になることはなかった。足に汗をかかないためにも体をもっと薄着しなければ。
一日目、渡渉のとき滑るのがいやで川にプラブーツごとざぶざぶ入ったらインナーにしみてきた。今まで水に浸かってもしみることはなかったのに。ブーツもけっこう古くなってきてるとみた。小屋でブーツの中とインナーブーツを乾かし、テン場でも乾かした。天気がよくてほんとよかった。今度から川に浸かるのはやめよう。
COMMENT
ビッククライミングお疲れ様でした!
ビバーク地は、やけに快適そうですね。
お酒を持っていかなかったと聞いていますが、きっと後悔したでしょ。どうみても宴会場所ですよねぇ。
稜線には海老の尻尾が生えていますね。天気はやけによさそうですが、それなりに冬って感じですなぁ。
清里のちょっと須玉よりから見た天狗尾根は、存在感のあるかっこいい尾根でしたよ。
そのうち、出合い小屋で大宴会をやりましょう。
では。
キレットから見たあのギザギザを冬になんて。レポ楽しみダゾ!
その節はどうもありがとうございました。
ほんと、酒がなくて悲しい思いをしました。
酒を担ぐために日々トレーニングに励もうと2人で誓い合いましたよ。
☆たここさん
ぎざぎざはほとんど巻いてますよ。
今回のこの山行で権現~赤岳単独行の下見になったかも。
気持ちよかったでしょ?
酒を担ぐ特訓って、あーた どんなけ背負うのさ

残念~
昔、酒を1.5L担ぎ上げたことが・・・
(注:テント泊装備2泊3日で)
早くしないと撃つぞ(脅し)
スゲ~な なんか(笑
こんな時ってどんなお酒のみたいですか?

最近忙しくて書く暇がないのだ~
お酒は寒い夜ならホットワイン。
こんなに天気がいいテン場なら普通のワインかな。
最近ワイン派なので。
天狗尾根でお会いしました。天狗尾根で撮った写真が何枚かありますよ。メールアドレスをご連絡いただければ送信しますのでよろしくお願いします。
p.s.そういえばBUSHの方々とは2004年のGWに横尾尾根を登ってこられたパーティーにも松濤岩と奥穂の小屋でお会いしましたよ。
写真あるんですか。
でわ、あとでメールいたしますね。
横尾尾根・・・ それ私です・・・(^_^;
あのときは息も絶え絶えだったので全然覚えてないんですが、どんな話しました?
たぶん先輩と話したんですよね?
会の名前名乗ったんですね・・・
ま、詳しくはメールにて。
あの時は岩が露出した松濤岩を越せず、こりゃだめだ~といったん涸沢に降りようとしたときにキレットからお二人が現れ、すごいなー、私も来年こそは・・・と思った記憶があります。リーダーの方とはルートのことで少しお話をしましたが、Auroraさんとはお話しませんでした。その日の夕方に穂高岳山荘でもお見かけしましたよ。
写真はこれからお送りしますのでご覧ください。私のHPの掲示板にもまた書き込みしてくださいね~それでは~♪
夏も通ったことなかったもんで。
先行パーティの1人が北穂の登りで滑落してヘリで救助されちゃうし、
あれはほんとハードな山行でした。
当初の計画では横尾尾根から西穂まで行こうとしてたんですが、
穂高山荘止まりでよかった・・・
てる (08/25)
mima (08/24)
てる (12/24)
KMD (12/24)
てる (11/25)