snow peak GIGAPOWER WG STOVE 使用感 (2)

snow peak GIGAPOWER WG STOVE
このレポを読む前に。
ストーブそれぞれによって個体差もあるし、説明書に書いてあるのと違う使い方もしているので、この記事はあくまでも参考に留めておいてください。
また、ここに書いてある使用方法は、このストーブを既に使ったことがある人が対象。基本的な使い方を知りたい方はスノーピークのサイトを参照してください。写真入りでとてもわかりやすく書いてます。製品についている説明書ほどは詳しく書いてませんが。
でわ、以上の注意事項を読んだ方だけ、レポへGO!
ホワイトガソリンをボトルに入れる。その際、ガソリンは絶対に決められた容量しかボトルに入れないこと。snow peakのサイトにもあるが、ガソリンを多く入れると炎がいつまでも安定しないばかりか、しまいにはボトルからガソリンが漏れてくる。これは説明書にも書いてあるが、ホントだった! ラインよりガソリンが2mmでも超えるとこのようなことが起こる。
<使い方>
1. ポンピング。
常温だと50回だが、雪山だとプラスもうちょっと。ただし、し過ぎるとガソリンがポンプユニットから漏れてくるので要注意。回数は慣れると手応えで判断できるようになる。ポンピングの際はポンプノブの真ん中の穴を指でふさぐのだが、手袋をしていると、穴から空気が漏れてしまうので素手でやるのがよい。ポンピングの前には、ライト/クックレバーがライトの方になっているか確認のこと。
このポンプノブはアルミなので、零下でやると手が非常に冷たい。プラスチックにはできなかったのだろうか。某社のポンプノブはたしかプラスチックだったような・・・ ボトルも金属なのでかなり冷たい。ボトルケースなどを買ってそれに入れたままポンピングするといいかも。

アルミ製のポンプ。冷たいので周りにゴムを貼ってみたらどうか?
ポンピングが終わったらガソリンがポンプユニットから漏れていないか確認。ボトルを懐に入れてあたためておく。
2. 本体とホースを組み立てる。
ねじがしっかり閉まっているか確認に確認を重ねる。零下では手がかじかんでねじをしっかり閉められないことがあるので。事前に手を暖めてから組み立てるように心がけたい。このとき、ついでに本体のコントロールツマミを全開にしておく。
3. プレヒート。
本体を暖める。予備で持ってきているガスストーブで暖めるとよい。プレヒートは常温でなくてもやらなくてOKという人もいるが、テントの中でやる場合は万全を期して一発で点火できるように暖めるのをおすすめする。ガスストーブがないときはガソリンやバーニングペーストを本体上で燃やす。
4. 本体とボトルをつなぐ。
懐からボトルを取り出し、本体とつなぐ。やはりねじをしっかりしめ、緩んでないかひたすら確認。
5. 点火。
火をつけ、本体に近づけておいてから元栓を全開にする。炎が勢いよくあがるので、テントの中でやる場合は、必ず空のコッヘルを用意しておく。炎がテントの天井につきそうなほど勢いよく燃え上がったらすぐにコッヘルをかぶせる。また、テント・フライの入口は開けておき、逃げ道を確保しておくこと。いざというとき逃げ道だけでなく、火だるまになったガソリンストーブを外に投げ捨てることもできる。
ポンピングが多かったためガソリンが出過ぎて本体のコントロールツマミ近くまで火がまわってしまうことがあるが、こんなときはあわてず元栓をしめ、火を吹き消す。消火したら本体を逆さにして余分なガソリンを捨てる。この後、元栓は閉めたままで本体に火をつけ、捨て切れなかったガソリンを燃やしてから再び点火する。
6. 火を安定させる。
しばらくすると炎がオレンジから青に変わって火が安定する。安定しない場合はちょっとポンピングしてみる。ほんとはライト/クックレバーをライトの方にしているときはポンピングはしてはいけないらしいが。ポンピングしても安定しない場合は、一度元栓を閉めて消火し、本体を逆さにしてたまっているガソリンを捨ててから点火してみる。
7. 火が安定したら。
ライト/クックレバーをクックの方向に回す。再びポンピング。本体のコントロールツマミを回して火を調整する。
以上。あくまでも雪山でのこと。
そのほか、インプレなど。
<どれくらいの燃料を消費するか>
零下の雪山のテントの中で5人分の水を作って料理をし、その後寝るまでトロ火にしてつけていた場合、520mlボトルがちょっと残るぐらい。
<他の人の感想>
■ちょっと火力が弱いかも?
たしかにお湯の沸き時間が某社のガソリンストーブに比べて長くかかる。某社は4分以内、このストーブは5分近くかかる。4人用の鍋までが適正か。
■音が静かなので、暖かく感じられない。
昔の轟音のストーブに慣れた人からの感想なので・・・(笑)
■ごとくは安定性がある。
■トロ火ができるのはカンドー。
ガソリンの節約にもなるし、さまざまな料理ができる。某社のガソリンストーブのある機種は火力の調整ができるとうたっているが、ここまではトロ火にはならない。
<個人的に>
各部の名称について。なぜ説明書に書いてある各部の名称はカタカナばかりなのだろう?普通に、元栓とか、燃料ホースとか日本語の方がわかりやすいと思う。最近の世の中のカタカナ語を使いたい傾向から来てるのだろうが、やはり日本人なのだから日本語がしっくりくると思う。
ストーブ使用感とは別に、元栓などのねじのあけしめに関して。時計まわりが閉まる、その反対まわりが開くことを体で覚えておくこと。ほぼすべてのねじがこれにあてはまる。頭で覚えておくととっさのとき体が動かず、燃料つまみを逆に回してかえって燃料が出てしまうこともあるので、必ず体で覚えるようにしたい。
以上、使用方法と使用上の注意などをまとめてみたのだが・・・
あくまでも参考に。参考になれば。
COMMENT
使っていて、あまり細かいこと考えなくても使用できたけど。なんとなくオーロラさんの感想を読むと、スノーピークは少しデリケートな?ストーブという印象を持ったけど。ボトルが別形式って、最近割りと多いタイプのガソリンストーブのようですね。確かに安定感があるのでちょっと感心あります。
プレヒートは自分は夏でも寒いときは一応メタとかでやっていたっけな?ちょっと最近はガソリンストーブ使っていないけど、懐かしいような・・・
こんなのこのガソリンストーブのユーザしか読まないと思って書いたのに。
ありがとうございます。
デリケートなのはこのガソリンストーブでなくて私なのかも。
私はストーブではガソリンでもガスでもけっこう恐い思いをしているので
かなり神経質になっています。
某社のガソリンストーブのレポを書かせたら、
たぶんこれよりもずっと注意事項が多くなるかも(笑
でも、非常に細かく書いてますが、一連の動作で手早くやっちゃえますよ。
ねじしめのところだけすごく注意してますけど。
PS 例の本は手に入りましたか?
てる (08/25)
mima (08/24)
てる (12/24)
KMD (12/24)
てる (11/25)