fc2ブログ
top > ラッセル地獄 in 日留賀岳 (2)
← old | top | new →

 ラッセル地獄 in 日留賀岳 (2)  

2006年02月12日 ()
翌日。
前日より風は強くなっていた。

まだ暗い中、ヘッドライトをつけて出発。昨日あらかじめつけておいたトレースまでは楽勝で進む。でもそれから先が大変だった。登山口に雪が少なかったのできっと山の上も少ないのだろうと勝手に思い込んでいたのだが、残念ながら大ラッセル大会となってしまったのだ。

そういえば、小山さんが今年はまだ登頂者がいないと言ってた気がする。皆あまりの雪の多さに途中まで行って戻ってしまうらしい。大人数のパーティもラッセル地獄にはまり、敗退したそうだ。我々のパーティは9人だが、果たして頂上まで行けるかどうか。

高度を上げて行くと風雪がどんどん強くなっていった。雪庇が思いっきり出ているので、常に風が強いところなのだろう。気温は高かったが風が強いため耐寒温度はけっこう低くく感じた。たまに吹く突風で雪が顔に叩きつけられて痛い。それでもゴーグルを持ってきてほんとよかった。

ラッセルと言っても膝ぐらいまでのなのだが、山頂までの距離は長かった。バテてる人もいたので、なんとしてでもピークを踏みたい自分としては、リーダーが撤退しようと言うのではないかと気が気ではなかった。

ようやく日留賀岳山頂着。歩き始めて約5時間の長い道のりだった。
hiru.jpg

風が強いので山頂には少ししかいられず、すぐに下山にかかるが、風が強いためトレースはかき消されていた。おかげでまたまたラッセル大会。登りに比べれば格段にラクなのだが、トレースがあると期待していた分、心のダメージはかなり大きかった。

テン場に着くと、強風のためテントが飛ばされそうになっていた。ポールが曲がっていた。撤収は一苦労であった。

小山さん宅によって下山報告。登頂したことを告げた。つけものやお茶やシモツカレー(カレーではない)というものをごちそうになる。ほんとなんていい人なのだろう。(←餌付けされやすい)

下山時刻が遅かったため温泉にはよれなかったが、
ピストンとは言え、久しぶりに体力勝負の山行を満喫したかんじだった。

あとは自分メモ。

装備
上:アウトラスト厳冬期用下着、メリノウールシャツ、Heritage TypeⅢ
下:ブレスサーモ厳冬期用下着、Columbiaパンツ、Heritageオーバーズボン
足:ブレスサーモ厳冬期用靴下、プラブーツ、ぼろぼろのスパッツ
顔:毛の目出帽、ゴーグル、ヤッケの帽子
手:インナー手、ウール手、ゴアテックスオーバー手
ラッセルのため汗をかいて冷えてしまった。足先は寒くなかったが、指先が寒かった。

行動食
あんことバターのコッペパン半分、お湯を少々。
ラッセルのせいでおなかががんがんにすいた。でも実際はほとんど食べていない。パンは食べにくいので飴を持っていった方がよかったかも。あとお湯でなく砂糖の沢山入った紅茶とか。前夜の夕食は闇鍋きしめん、朝食は餅が2個入った雑煮。

ケア
大豆ペプチドを摂取して寝るが、次の日筋肉痛。
trackbacks(0) | comments(11)edit 
↑top 


COMMENT

by まきくま
ふーん、「前日にトレース」の意味わかったっちゃ。あのさ、何人もいるなら、こう点点と離れて配置してさトレースなくならないようにしといて下るっていうの、どお? この提案おばか? (自分でもばかだってわかる)
で、Auroraっちでも筋肉痛とかなるのね。安心したよ。

わたしも by たここ
雲取で筋肉痛、なんでじゃ?

大ラッセル大会ですかぁ。私は今までラッセルと呼べるものは2回しか経験したことなかです。風が無いところなら体育会系なノリで終わるんですが、そうじゃないと調節も大変ですよね。9人いてそれならさぞかしな大会だったんでしょう~
お疲れ様でした。

by ありぎりす
ん?パンでも釣れるかな。(ごめんなさいね)

若さでしょうかね。寒さに強いのでしょうか。寒い地方の雪山で薄着なんですね。さすがですね。

by オーロラ
☆まきくまさん
・・・。
それじゃ全員登頂できないのでは?

☆たここさん
ラッセル経験2回とはうらやましい・・・
そんなに立派な体してるんだから(セクハラか?)、どんどんラッセルしてくださいよ。
9人全員がラッセルしてたわけでないです。
中にはバテちゃってた人もいたので。

☆ありぎりすさん
あのパンだったら釣れるでしょうね(笑
でも、餌付けした人にはなんも特にならないかも。
単に私が「この人いい人!」って思うだけで、何もでないので(笑

私、薄着ですか?
厚着の方だと思うんだけど、、、
中には冬用下着(ももひき)履かないで、CWX+オーバーズボンとか、薄いフリースズボン+オーバーズボンだけって人もいましたよ。2人とも私よりも10歳以上年上でした。

by ビスタ~リ
どもども、こちらは初めてのカキコミです。
私はラッセル経験がないんですよね。
もしもの時のために体験しとかないと、と思っています。
ブレスサーモの靴下、私も履いていますよ~。

by オーロラ
ビスタ~リさん、いらっしゃいませv-290
以外にラッセル経験ない人多いですね。
谷川あたりに行けば今年はきっとラッセルを死ぬほど体験できると思いますよ。

by ぜいぜい
オーロラっちはおのこやね~
わたしの冬山は雪の上に登山靴が出るとこ
しか経験ないので、ひたすらすごいなあっと感心。

by オーロラ
私なんて全然まだまだですよ。
胸までのラッセルとか経験したことないもん。
せいぜい腰までかな。

ラッセルは地獄?それとも天国?? by 青空山岳会
陰ながら、毎度のご活躍を手に汗握りながら応援しております。

ますます各方面にエスカレート?されていく姿が、羨ましくもあり、また頼もしくもあります。

ラッセル泥棒が得意の私ですら、妻からは「マゾ」と呼ばれています。「マゾ」の遥か上を行くオーロラさんを何とお呼びすればよろしいのでしょうか?。

その後目の調子はいかがですか?。ド近眼の私も親戚の眼科医から「網膜剥離になり易い目」と脅かされています。お互いに気を付けましょう!

by MINMIN
ほんとにラッセル大変そう~~。
どうも、スキーならどの程度もぐるかな?と思いながら読んでしまう自分はちょっと山スキー病?

空身で踏み跡をつけているのって、うーん、9名の乙女達がやっているのかと思うと壮観ですね!

やっぱマイナーな所に行かないとラッセルにはならないだろうけど、自分もちゃんとつぼ足ラッセルトレはやらねば・・と思いつつも、今週もスキーに行ってしまいます(苦笑)これじゃあ、いけんなあ・・・

by オーロラ
☆青空山岳会さま

「網膜剥離になりやすい」ですか!
あまり頭をぶつけないように。
目の具合はそろそろ定期健診にいかなきゃいけないところです。
でも、とくになんともないので手術は成功したのでしょう。

☆MINMINさん

私は雪山を始めたばかりの頃、
スキーに行ったときはスキー場の片隅でラッセルトレをしてましたよ。
スキーに行ったついでにいかがですか?

コメントを閉じる▲

← old | top | new →

COMMENT

ふーん、「前日にトレース」の意味わかったっちゃ。あのさ、何人もいるなら、こう点点と離れて配置してさトレースなくならないようにしといて下るっていうの、どお? この提案おばか? (自分でもばかだってわかる)
で、Auroraっちでも筋肉痛とかなるのね。安心したよ。
[ 2006.02.15(Wed) 00:33] URL | まきくま #- | EDIT | ↑ 

雲取で筋肉痛、なんでじゃ?

大ラッセル大会ですかぁ。私は今までラッセルと呼べるものは2回しか経験したことなかです。風が無いところなら体育会系なノリで終わるんですが、そうじゃないと調節も大変ですよね。9人いてそれならさぞかしな大会だったんでしょう~
お疲れ様でした。
[ 2006.02.15(Wed) 01:15] URL | たここ #USldnCAg | EDIT | ↑ 

ん?パンでも釣れるかな。(ごめんなさいね)

若さでしょうかね。寒さに強いのでしょうか。寒い地方の雪山で薄着なんですね。さすがですね。
[ 2006.02.15(Wed) 10:56] URL | ありぎりす #- | EDIT | ↑ 

☆まきくまさん
・・・。
それじゃ全員登頂できないのでは?

☆たここさん
ラッセル経験2回とはうらやましい・・・
そんなに立派な体してるんだから(セクハラか?)、どんどんラッセルしてくださいよ。
9人全員がラッセルしてたわけでないです。
中にはバテちゃってた人もいたので。

☆ありぎりすさん
あのパンだったら釣れるでしょうね(笑
でも、餌付けした人にはなんも特にならないかも。
単に私が「この人いい人!」って思うだけで、何もでないので(笑

私、薄着ですか?
厚着の方だと思うんだけど、、、
中には冬用下着(ももひき)履かないで、CWX+オーバーズボンとか、薄いフリースズボン+オーバーズボンだけって人もいましたよ。2人とも私よりも10歳以上年上でした。
[ 2006.02.15(Wed) 11:37] URL | オーロラ #juZz/cEU | EDIT | ↑ 

どもども、こちらは初めてのカキコミです。
私はラッセル経験がないんですよね。
もしもの時のために体験しとかないと、と思っています。
ブレスサーモの靴下、私も履いていますよ~。
[ 2006.02.15(Wed) 12:41] URL | ビスタ~リ #- | EDIT | ↑ 

ビスタ~リさん、いらっしゃいませv-290
以外にラッセル経験ない人多いですね。
谷川あたりに行けば今年はきっとラッセルを死ぬほど体験できると思いますよ。
[ 2006.02.15(Wed) 13:02] URL | オーロラ #juZz/cEU | EDIT | ↑ 

オーロラっちはおのこやね~
わたしの冬山は雪の上に登山靴が出るとこ
しか経験ないので、ひたすらすごいなあっと感心。
[ 2006.02.15(Wed) 21:17] URL | ぜいぜい #aRYHo2sk | EDIT | ↑ 

私なんて全然まだまだですよ。
胸までのラッセルとか経験したことないもん。
せいぜい腰までかな。
[ 2006.02.16(Thu) 11:03] URL | オーロラ #juZz/cEU | EDIT | ↑ 

陰ながら、毎度のご活躍を手に汗握りながら応援しております。

ますます各方面にエスカレート?されていく姿が、羨ましくもあり、また頼もしくもあります。

ラッセル泥棒が得意の私ですら、妻からは「マゾ」と呼ばれています。「マゾ」の遥か上を行くオーロラさんを何とお呼びすればよろしいのでしょうか?。

その後目の調子はいかがですか?。ド近眼の私も親戚の眼科医から「網膜剥離になり易い目」と脅かされています。お互いに気を付けましょう!
[ 2006.02.16(Thu) 22:34] URL | 青空山岳会 #- | EDIT | ↑ 

ほんとにラッセル大変そう~~。
どうも、スキーならどの程度もぐるかな?と思いながら読んでしまう自分はちょっと山スキー病?

空身で踏み跡をつけているのって、うーん、9名の乙女達がやっているのかと思うと壮観ですね!

やっぱマイナーな所に行かないとラッセルにはならないだろうけど、自分もちゃんとつぼ足ラッセルトレはやらねば・・と思いつつも、今週もスキーに行ってしまいます(苦笑)これじゃあ、いけんなあ・・・
[ 2006.02.16(Thu) 23:41] URL | MINMIN #195Lvy4Y | EDIT | ↑ 

☆青空山岳会さま

「網膜剥離になりやすい」ですか!
あまり頭をぶつけないように。
目の具合はそろそろ定期健診にいかなきゃいけないところです。
でも、とくになんともないので手術は成功したのでしょう。

☆MINMINさん

私は雪山を始めたばかりの頃、
スキーに行ったときはスキー場の片隅でラッセルトレをしてましたよ。
スキーに行ったついでにいかがですか?
[ 2006.02.17(Fri) 12:39] URL | オーロラ #juZz/cEU | EDIT | ↑ 

COMMENT POST















管理者にだけ表示

Trackback

この記事のURL:
http://aurora6o6.blog38.fc2.com/tb.php/130-e81e351e
← old | top | new →

BOOKS & GOODS

amazon全品無料配送 完全サービス化!!

Blog内で紹介した書籍・DVD類は、
カテゴリの [書] から見ることができます。


田部井淳子のはじめる!山ガール

Blog内関連記事


実践主義道具学2

Blog内関連記事


実践主義道具学

Blog内関連記事


山の遭難―あなたの山登りは大丈夫か

Blog内関連記事

トレイルランニング (OUTDOOR PERFECT MANUAL)
トレイルランニング
(OUTDOOR PERFECT MANUAL)

Blog内関連記事

ARAI TENT(アライテント) ビビィーシェルター 370930
アライテント ビビィシェルター

Blog内関連記事 (1) (2) (3)


美しいボディラインをつくる
女性の筋力トレーニング解剖学

Blog内関連記事


『アルピニスト・ジェントルマン』宣言
ヨーロッパ:正統な山の登り方

Blog内関連記事


ドキュメント 山の突然死

Blog内関連記事

山小屋ごはん
山小屋ごはん

Blog内関連記事

イラスト・クライミング
イラスト・クライミング

Blog内関連記事

雪崩の掟
雪崩の掟

Blog内関連記事


感謝されない医者

Blog内関連記事


間違いだらけの山登り

Blog内関連記事


登山不適格者

Blog内関連記事


実戦!オールラウンドクライミング
/ 廣川 健太郎

blog内関連記事


我々はいかに「石」にかじりついてきたか
/ 菊地 敏之

blog内関連記事

チャレンジ!アルパインクライミング 北ア編
チャレンジ! アルパインクライミング 北ア編
/ 廣川 健太郎

Blog内関連記事 (1) (2)


チャレンジ!アルパインクライミング
南アルプス・八ヶ岳・谷川岳編
/ 廣川 健太郎

Blog内関連記事


生と死の分岐点
―山の遭難に学ぶ安全と危険
/ ピット シューベルト

Blog内関連記事


続 生と死の分岐点
―岩と雪の世界における安全と危険
/ ピット シューベルト

Blog内関連記事

RECOMMENDED

つぶやいtel

CALENDAR  

CATEGORIES

ARCHIVES

COMMENTS

TRACKBACKS

LINKS

SEARCH

PROFILE