マラソンの真髄
たまにちょろちょろと内容を小出しに話してくれるので、
一度は読んでみたかった本。
ようやく図書館で借りて読んでみました。
瀬古利彦 マラソンの真髄―世界をつかんだ男の“走りの哲学”
読んでみて、一言で感想を言うと、
(感動を表す語彙が乏しくてすみません)
続きを書く前に、瀬古さんって誰? って人のために。
瀬古利彦
1970年代後半から1980年代にかけて宗茂、宗猛、中山竹通、新宅雅也らとともに日本長距離界をリードした。
(瀬古利彦 - Wikipediaより一部抜粋)
けっこう昔のマラソンランナーさんなんですが。
自分もこの人が活躍してた時代、まだ生まれていなかったので、
記憶全然ないんですけど(大嘘)
(これは嘘じゃないんだけど、中山さんって人はこの本を読んではじめて知った)
で、この瀬古さん、オリンピックでこそ成績を出してないけど、
フルマラソンを15レース走ってて、
そのうち10レースは優勝してるんですね。
それ聞いただけでもすんげーってかんじなのに。
この本に当時の練習内容が載ってて、
それを見るとほぼ365日間走ってるんですよ。
や、休まなくていいのか?!
も、ものすごい回復力の持ち主…
でも、冷静に考えてみたら、こういう人って、
走ることが仕事だから、走ってないときは寝てていいのか?なんて思いました。
遠いけど安いスーパーに野菜を買いに行ったり、毎週実家に通って親の介護をしたり、ポイント練習でレースペースで30km走ってクタクタなのに、貧乏だから電車に乗る金も外食する金もなくて2.3kmの道をトボトボ歩いて帰り、帰宅したらその足でスーパーに水を汲みに行って、帰ってきたら晩飯と翌日の弁当を作ったり、洗濯したりしなくていいんだなー、って思いました。
てか、走ることを仕事にできるから、
そういう日常の作業を代わりにやってくれる人がいるワケで。
すみません、アホな考えでした。
で、行きつく考えは、やっぱり才能ある人は違うのか…
だったけど、瀬古さん曰く、
(もしくは「素質3割、練習7割」)
なんだそうです。
中距離は「素質7割・練習3割」、長距離(トラック)「素質6割・練習4割り」だけど。
なので、
やったぁ!!!
じゃあ、がんばる!!!
と、バカなので、単純に喜んだのでした(笑)
まあ、それはおいといて。
この本の最後に「瀬古利彦の百ヵ条」なんていうのが載っているんですよ。
一部抜粋しますと、
一 マラソン練習とは、42.195kmを、長い距離だと感じないようにしていくこと
一 マラソン練習とは、42.195kmを、速いペースで押していけるようにすること
一 マラソン練習とは、35kmを中間点だと思えるようにすること
一 自分の今の力に見合った練習をする
一 練習は強制されてやるものではない
一 練習は、レースで勝つために行うもの
とか、マラソンランナーが普通に思っていること(たぶん)がけっこう書かれてます。
でも、
一 一年間365日、練習を続ける。マラソン練習に完全休養日はない
一 一度、決めた練習ならば、絶対に逃げてはいけない
とかは、もう全然お手上げです。
自分は週に2日レストしているし、
15km走るはずが挫折して8kmしか走らなかった、なんてこともよくあります。
いやぁ、まぁ、とにかくこういうトップランナーは
すごい固い意志の持ち主なんだな、と思います。
Qちゃんとか、野口みずき選手のすごい話もたまに聞きますよね。
調べてみたら、Qちゃんも11レース中7レース優勝、
みずきちゃんも8レース中5レース優勝してました。
ってことは、瀬古さんってとくにすごくない?
というか、この人達、皆がすごいんですね。
自分に当てはめてみると、ちょっとずるしてハーフとフル合わせちゃって、
優勝っていうのを自己ベスト更新にしますが、
7レース中、自己ベストを更新できなかったのは1回だけ。
6勝1敗か?
ああ、でもはじめてのレースは走っただけで自己ベストになるから、
のぞかなきゃならないかな。
ってことは、フルとハーフの2レース引いて、
5レース中、4レースは自分に勝ってるってことですね。
4勝1敗。
うむ、がんばる。
瀬古さんの 「マラソンは素質2割、練習8割」 という言葉を信じて。
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COMMENT
瀬古と中山のデッドヒートは面白かったですよ。私は当時からテレビでマラソン中継があると、割とよく見ていたのです。宋兄弟のファンでした。瀬古、中山、宋兄弟はすごかったです。
瀬古さんは悲劇のヒーローみたいな部分があって、今の解説のキャラとは全く違っていて、そのギャップが当時を知るものとしては面白いです。
とにかく、すごく強くてストイック。まさにストイックとはこの方のことを言うのだというほどでした。
全盛の時期がオリンピック不参加のモスクワだったのが本当にお気の毒。この本、やっぱり読みたいモードになってきました。練習8割は納得の方です。

> てるさんと私では少し?私が年上なだけ
いえいえ、とんでもないですよ。
私はもう還暦なんで、MINMINさんとは一回り以上違うと思いますよ。
> 瀬古、中山、宋兄弟はすごかったです。
うーん、全然知らない。
貧乏なんで家にTVがなかったんで。
あ、違った。
実家は金持ちで、執事にセバスチャンがいて、
毎夕食にドンペリをついでくれたんだった。
> 瀬古さんは悲劇のヒーローみたいな部分があって、
> 今の解説のキャラとは全く違っていて、
> そのギャップが当時を知るものとしては面白いです。
悲劇のヒーロー?
この本読む限りそんな風には思いませんでしたが…
今のキャラは長嶋茂雄氏と似たものがありますよね。笑
> 全盛の時期がオリンピック不参加のモスクワだったのが本当にお気の毒。
モスクワ五輪の金メダリストをその後のレースで打ち負かしたそうです。
> この本、やっぱり読みたいモードになってきました。
ぜひぜひ読んでくださいな。
おすすめです。
古本屋にあったら買おうと思います。笑
> 練習8割は納得の方です。
練習してくださいね。笑
そうか、当時の活躍をあんまり実感されていないんだあ・・・・
増田明美選手も、本当に悲劇のヒロインみたいで。
プレッシャーでつぶれてしまう姿が痛かったです。年代が近いので、親近感が当時からありました。
もしかして、その当時、海のむこうにいらしたのかしら?

ジョグ、おつかれさまでした。
マラソンってとくに興味なかったんで、全然記憶がないんですよ。
自分の興味ないものはほんと脳みそからスルーの人なんで…^^;
マラソンに興味を持ち始めたのは自分が走るようになってからかな。
それまで箱根駅伝もなんだかわからなかったし。
増田明美さんは天才少女とか騒がれてたんですね。
それもwikipediaで読みました。
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